八丈町の農業総生産高は約21億円で、八丈島を代表する作目であるフェニックス・ロベレニーの切葉をはじめとする花き類の切り葉が中心です。
農家は町全体の戸数の約11%に及ぶ319戸存在し、温暖多湿な気候を活かした農業を展開しています。
種別 | 令和5年度 | 令和6年度 | 比較 |
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ロべ | 6,248,000 枚 | 5,259,900 枚 | 84.19 % |
164,791,273 円 | 148,974,488 円 | 90.40 % | |
26.38 円 | 28.32 円 | 107.38 % | |
レザー | 1,593,760 枚 | 1,457,640 枚 | 91.46 % |
68,111,035 円 | 68,587,836 円 | 100.70 % | |
42.74 円 | 47.05 円 | 110.10 % | |
ルスカス | 2,406,100 枚 | 1,550,030 枚 | 64.42 % |
93,285,178 円 | 61,959,039 円 | 66.42 % | |
38.77 円 | 39.97 円 | 103.10 % | |
一般切葉 | 206,493 枚 | 217,971 枚 | 105.56 % |
12,186,867 円 | 13,648,105 円 | 111.99 % | |
59.02 円 | 62.61 円 | 106.09 % | |
小計 | 338,374,353 円 | 293,169,468 円 | 86.64 % |
八丈町の農産物生産高の約半分を占めているのがフェニックス・ロベロニーの切葉や鉢物です。
東京都中央卸売市場における占有率は90%以上にも及び(枚数ベース)、八丈島を代表する作物といえます。そのため天候被害による品質低下を防ぐ目的としてネットハウスの整備を進めています。
また、レザーファンやルスカスをはじめ多品目の生産に取り組み農業の安定を図っており、ネットハウスや耐風強化型パイプハウス等の施設化や共撰共販を推進し販売ルートの整備や高品質化に取り組んでいます。
島内で最も作付面積が大きい野菜は特産品であるアシタバで、遊休農地の活用などにより増産を図っています。
野菜類は自家消費が中心ですが、里芋や島唐辛子、八丈オクラなどは島内での地産地消を推進し、販売ルートを整備しています。
八丈島を代表するブランド品として流通している『八丈フルーツレモン』は、レモン生産出荷組合が一定の栽培下で完熟させ、農協を通して出荷したレモンとして平成26年に誕生しました。
(単位:km²)
総面積 | 田 | 畑 | 樹園地 | 牧草地 | 山林 | 山林 (うち国有林) |
山林 (うち民有林) |
その他 |
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69.11 | 0.01 | 1.77 | 2.12 | 0.28 | 37.64 | 0.25 | 37.39 | 27.3 |
区分 | 野菜 | 果樹 | 稲・麦類 | 花き | その他 (資料作物等) |
合計 |
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面積(ha) | 44.3 | 2.9 | - | 252.0 | 32.3 | 299.1 |
数量(t) | 763 | 19 | - | 49,658千本・鉢 | - | - |
金額(百万円) | 299 | 19 | - | 1,732 | 8 | 2,050 |
平成25年に酪農家の廃業により製造が停止した生乳は同時期に新たに酪農業を営む経営体が生まれたことで、同年12月から出荷が再開されました。
翌年の平成26年には酪農及び牛乳製造事業を継承した新たな乳業会社が設立。
ジャージー牛を周年放牧で飼養しジェラートやプリン・チーズ等の乳製品製造までを一貫経営を行っています。
生乳や乳加工品は、島内の飲食店やみやげ店で販売されており、なかでも特産物を使用したジェラート等は人気を得ています。
肉牛は繁殖農家として黒毛和牛の母牛を飼養し、飼育素牛を家畜市場等へ出荷しています。
また、八丈町が経営する八丈富士公共育成牧場では、島内の跡継牛や和牛貸付事業の貸付牛の育成を行うとともに、町民や観光客のためのふれあい牧場としても活用されています。